2014年12月30日火曜日

デカちゅっちゅが家族になるまで〜9

今年も終わりになりますが・・・
9月から書き始めた、デカが家族になるまでシリーズ、最終回です。

震災から二週間でデカと私は東京の実家に疎開し、それから一ヶ月近く過ごしました。
都内は震災前と変わらない光景で、自分が夢の中にいるような不思議な感覚でしたが、
ちょうど開花時期だった桜を見たりしているうちに、気分も明るくなっていきました。

デカも実家で落ち着いて過ごすようになりました




















そして、夫と二人、自分達の今後について話し合いをしたんです。
私はデカと離れることは考えられず、夫もデカと私を引き離す事はできないと感じていました。
津波の心配の無い場所へ、ペット可の物件を探して引越そう!

デカの里親候補のHさんにお詫びの電話をしましたが、こちらの事情や気持ちを話す前に、
「やっぱりデカちゃんはふーこさんのお家のコになるべきなんですよ」と言われてしまい、
後は言葉になりませんでした。
身勝手な私を温かく許してくださったHさんには感謝のしようもありません。

実家の黒猫にも近づけるように





















ところが、新居探しに予想以上の壁が・・・
まず、田舎ではペット可の賃貸物件が数少ないこと。
猫と暮らせる部屋を探している私達に、ある不動産屋のおじいさんは驚いた顔をして、
次に呆れたように「猫と住みたいなら家を建てなさい」と言いました。

地域によっては小型犬可という物件が出てきましたが、猫はまず無理。
探す範囲を広げるうちに、それまでの住居とは離れた千葉県内陸部に猫OKの一軒家が見つかりました。
夫の通勤はそれまでの車で15分から電車+バスで片道2時間に、家賃もかなり高くなりましたが、
津波の恐怖から開放されて猫と住めるのならばと、思い切って決めました。

震災から四ヶ月経った7月初旬、新居での生活がスタート。
こうして、デカちゅっちゅは私達の家族となったのです。
デカ達兄弟を保護してから10ヶ月後のことでした。

元のアパートへ戻った頃のデカちゅっちゅ


























皆さま、長い間、読んでくださってありがとうございます。
途中、思い返すのが辛くて進まない時もありましたが、何とか最後まで記す事ができて、
記憶の整理と気持ちの区切りになりました。

全国各地には、人の家族として暮らせない猫や犬が、まだまだたくさんいます。
その多くは長くは生き延びられず、不幸な形で命を落としていると考えられます。
人間は豊かに暮らし、ペットショップでは犬猫の高額な生体販売がされている一方で、
何故こんな状況が続いているのでしょうか・・・?

私もデカ達と出会って、少しずつ現状を知ることができました。
自分に何ができるかを模索中ですが、一歩ずつでも前に進んで行きたいと考えています。

6 件のコメント:

  1. KaiとLinの母2014年12月31日 8:03

    ふーこさん、本当におっしゃるとおり。私も、犬猫たちが理不尽な命の終わりを迎えなくてはいけない社会って、間違っていると思います。なんとかしなくちゃと思い続けています(まだ思っているだけですけど)。どうぞよい新年をお迎えください。

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    1. KaiとLinの母さん、コメントありがとうございます。

      この問題、考えれば考えるほど、悩んでしまいます。
      急には変わらないでしょうけど、自分が死ぬ時には「昔よりずっとまともな社会になったな」と思いたいです。
      私はまだ知らないことだらけなので、お話聞かせてくださいね。
      来年もどうぞよろしくお願いします。

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  2. ふーこさんご夫妻とデカちゃんの絆、とっても深く伝わってきましたよ!
    デカちゃんと出会う前からお二人は小さな命を大切にされていたことも
    一連の記事で分かりました。
    そしてデカちゃんと暮らすようになって更に活動を進めて行っていることに
    頭が下がります!
    デカちゃんが沢山の出会いを引寄せてくれていることも大きいのかな。
    いつもお二人で話し合って大切なことを決めて行くって素敵ですね!
    我が家のハル猫は再度外猫にしない為に夫にはそうとは言わず
    私が裏工作をして千葉のマンション探しをしていたので(汗)
    信頼しきっているお二人だからこそ出来ることですね!
    イイなー!
    私もふーこさんを見習って、もう少し夫を信頼しようかしら?(笑)

    新しい年が来ますが、少しでも日本の動物愛護の精神が育つことを祈ります!

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    1. ハルパンさん、丁寧に読んでくださってありがとうございます。
      思い返すと、デカは最初から他のコと違って、私の子どもみたいな感じでした(笑)
      上手く表現できないんですけど、特別な存在です。

      私のしていること・・・活動だなんて言う程ではないですよ(汗)
      単に動物好きな暇主婦なんで。
      でも、夫が率先して協力してくれるから、暇主婦の趣味が続けられるんです。
      全部二人で相談して決めるので、ケンカみたいになって消耗することも多くて。
      夫は頑固だし私は気が強くて、すんごく疲れるけど、我が家のスタイルで仕方ないのかな(苦笑)
      ハルパンさんのように自分で決めて実行する、スゴイと思います!
      そして、ご主人もハルパンさんを信頼しきっているのが素敵。
      ハルちゃんもお二人のおかげで幸せに暮らしているんですね〜

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  3. はしびろけろ2015年1月1日 19:44

    謹賀新年!

    ふーこさん、こんばんは
    年末にやるべきことをやり終えて達成感いっぱいのまま
    元日を迎えることが出来ました(笑)
    ...年賀状はさっき投函してきましたが(汗)

    デカちゃんシリーズ、もう一回読んでみました。
    100㌘ってほんとに小さくて軽いですよね。
    これほどの小さい命が旦那さまに見つけてもらえたことで助かり
    4歳のお誕生日を迎えること出来たのは本当に良かったなぁと思いました。

    もしもあの時旦那さまが買い物に出掛けなかったら...
    もしもあの時震災がなかったら...と、もしもを考えるときりがありませんけど
    デカちゃんと出会ったことは運命だったのではないでしょうか?
    10月に膝の手術での入院があったり、ばれないように窓を閉め切ったりと
    ふーこさんと旦那さまのおふたり共とても大変だったと思います。

    デカちゃん達への愛情以上ものがあればこそ、今こうやって
    ふーこさんちの子としてデカちゃんはすくすく成長しているのですね^^

    では今年一年どうぞよろしくお願い致します♪
    楽しいお正月を過ごして下さいね(*'ー'*)

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    1. はしびろけろさん、新年明けましておめでとうございます。
      達成感とは・・・羨ましい!見習わなくては〜〜〜

      デカのシリーズ、そんなに読み込んでくださったんですね。
      私事なのでちょっと恥ずかしかったんですが、書いて良かった。

      保護時は、手術前に最悪の事態が起こったーっと思ったのですが、
      初めての育児のおかげで初めての手術の不安が吹っ飛んでしまったり、
      震災の時も自分独りではなく、デカが一緒にいてくれたから頑張れたし・・・
      感謝すべき出会いだったんです。
      おまけに、素敵な人たちと知り合う機会も増えて、なんて幸せなんでしょう!

      はしびろけろさんやハルパンさんと出会えたことも、猫の神様からのプレゼントだと思っています。
      デカやちゃもん、ソチオにも会いにいらしてくださいね!

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