本日、6月21日は夏至。
とうじろうを保護したのは昨年12月21日の冬至の日。
あっという間の半年でした。
とうじろう、家猫修行や約3ヶ月の闘病をよく頑張りました。
たくさんの人に支えられてここまで来ました(おばさん、目から汗・・・)
ニューロパチーの治療のため延期していた去勢手術を、週末に無事終えました。
推定1歳ぐらい、広いとは言えないアパートの室内生活でストレスもあったと思います。
術後、鳴き方が穏やかな感じになったかも?
手術の翌々日には飛び回り、パワー全開! |
とうじろうに異変があった翌日は、いつも通り食欲があり、トイレもちゃんとできていました。
後ろ足を引きずるようにしながらも、段差のある所へ上り、本猫も気にしていないように見えました。
捻挫ならどちらの足だろう?腫れてる部分があるかな・・・と観察してみたものの、よくわかりません。
とうじろうは随分慣れたとはいえ、人の手を嫌がるタイプで触って確かめることもできません。
唯一、カシャブンのような紐オモチャで遊ぶ時は、本ニャン夢中で触り放題でしたが(笑)
みんにゃ大好きカシャブン♪ |
とうじろうも大ハッスル! |
ネットで色々調べているうちに、「これは捻挫じゃない、下半身麻痺だ!」と考えが変わりました。
同時に食欲が落ち、トイレの回数も減ってきたので、S動物病院に相談。
すぐ連れてくるように言われ、猫トンネルの中で粗相して固まっていた本猫を病院へ。
触診では、後ろ足の反応が鈍く、大きな痛みがあるような様子は見られず。
時間が遅かったこともあり、翌日に改めて血液検査やレントゲン検査等を受けました。
その結果、レントゲン撮影で腰椎欠損ということが判明。
7本あるはずの腰椎が6本しかない・・・先生が写真で数えながら説明してくださいました。
この腰椎欠損、日本の猫の3割にあると云われるそうです。
日常生活で問題が生じることは少なく、他の病気や怪我をした際にレントゲンで見つかるケースがあるとか。
とうじろうの後ろ足も腰椎が足りない影響があるのかもしれない。
そこで、痛み止めで様子を見ることになりました。
その他に、ゴハンはほとんど受け付けなかったので皮下輸液(点滴)、
排尿ができずに尿毒症になる不安もあり、カテーテルで尿を取ってもらいました。
とうじろうの急変にパニックになりかかった私ですが、病院の親身な対応に助けられ、
気持ちが少し落ち着いたのでした。
(つづく)
今回から、保護猫とうじろうが発症した珍しい病についてお話しします。
私は獣医学の専門知識を持っておりませんし、安易に間違った情報を流したくないので、
医療的な内容を詳しくブログに書くことを悩みました。
ただ、里親募集をするにあたって、とうじろうの健康状態をお知らせする必要があります。
同じ病気にかかった猫たちの治療の参考になれば、という気持ちもあります。
動物病院だけでなく、ネットや他のブログで見聞きしたことを併せて書いていきますので、
「〜だそう」「〜らしい」という表現が多くなることをご了承ください。
とうじろうが発症した病は、ニューロパチーという末梢神経障害です。
正式には、慢性多発性炎症性(脱髄)ニューロパチーと診断を受けました。
とうじろうの場合は、両後ろ足の麻痺から始まり、続いて両前足にも麻痺が起こりました。
更に進行すると顔面麻痺や呼吸困難となる可能性があるとも言われました。
原因不明な上、症例数も少なく、わからないことが多い病気です。
特発性多発神経根障害、多発性神経根炎というものも類似すると思われます。
とうじろうの保護当初、健康面の大きな問題は特に無さそうに見えました。
元気に動き回り、食欲もあり、排尿排便もちゃんとできていました。
目ヤニが少しと、耳をよく掻いて耳垢が出る・・・ぐらいの、外にいる猫によくある症状だけで、
これは目薬や駆虫薬、室内での生活で良くなるだろう、と考えていました。
実際その通りで、2回目のレボリューション投与で耳の状態も改善が見られ、2月末に去勢手術を予約。
ところが、2月19日の夜、とうじろうの体の異変に気付きました。
夜中はケージで寝てもらっていたので、夜のゴハンをあげてケージに入らせたところ、
ベッドのある2段目に手をかけて上がろうとするのですが、2回も失敗。
本ニャンは軽くパニックを起こして大騒ぎ、「これはおかしい」とケージから出しました。
どうも後ろ足が変だ、挫いたかな。子猫は遊びに夢中で捻挫することもあるし、一晩様子をみよう。
この時はこの程度に感じていたのですが、実はニューロパチーを発症していたのです。
(つづく)
2/19昼間、こうしてまだ動けていたのに・・・ |