2021年6月5日土曜日

ニューロパチー:末梢神経疾患 その1

今回から、保護猫とうじろうが発症した珍しい病についてお話しします。

私は獣医学の専門知識を持っておりませんし、安易に間違った情報を流したくないので、

医療的な内容を詳しくブログに書くことを悩みました。

ただ、里親募集をするにあたって、とうじろうの健康状態をお知らせする必要があります。

同じ病気にかかった猫たちの治療の参考になれば、という気持ちもあります。

動物病院だけでなく、ネットや他のブログで見聞きしたことを併せて書いていきますので、

「〜だそう」「〜らしい」という表現が多くなることをご了承ください。


とうじろうが発症した病は、ニューロパチーという末梢神経障害です。

正式には、慢性多発性炎症性(脱髄)ニューロパチーと診断を受けました。

とうじろうの場合は、両後ろ足の麻痺から始まり、続いて両前足にも麻痺が起こりました。

更に進行すると顔面麻痺や呼吸困難となる可能性があるとも言われました。

原因不明な上、症例数も少なく、わからないことが多い病気です。

特発性多発神経根障害、多発性神経根炎というものも類似すると思われます。


とうじろうの保護当初、健康面の大きな問題は特に無さそうに見えました。

元気に動き回り、食欲もあり、排尿排便もちゃんとできていました。

目ヤニが少しと、耳をよく掻いて耳垢が出る・・・ぐらいの、外にいる猫によくある症状だけで、

これは目薬や駆虫薬、室内での生活で良くなるだろう、と考えていました。

実際その通りで、2回目のレボリューション投与で耳の状態も改善が見られ、2月末に去勢手術を予約。

ところが、2月19日の夜、とうじろうの体の異変に気付きました。

夜中はケージで寝てもらっていたので、夜のゴハンをあげてケージに入らせたところ、

ベッドのある2段目に手をかけて上がろうとするのですが、2回も失敗。

本ニャンは軽くパニックを起こして大騒ぎ、「これはおかしい」とケージから出しました。

どうも後ろ足が変だ、挫いたかな。子猫は遊びに夢中で捻挫することもあるし、一晩様子をみよう。

この時はこの程度に感じていたのですが、実はニューロパチーを発症していたのです。

(つづく)


2/19昼間、こうしてまだ動けていたのに・・・

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